5月22日のNHK「映像の世紀」で「独ソ戦」を取り上げていました。
その中で出て来たもの(言葉)に、
「督戦(とくせん)部隊」
というのがありました。これは、
「見張り部隊」
のことだそうです。
スターリンの指示で、
「前線から後退してくるソ連兵を見張っていて、銃殺していた」
のだそうです…敵に殺されるのではなく、味方に殺されるのか…。コワッ!
もう、そうなったら、味方に殺されるような不名誉は避けるために、前線(敵)に向かって行くしかない…「行くも地獄、退くも地獄」、「前門の虎、後門の狼」ですね…。
ところでこの、
「督戦」
という言葉は辞書に載っているのかな?
「広辞苑」、載っていました。
*「督戦」=部下を監督激励して戦わせること
優しい感じですね。
「明鏡国語辞典」は、
*「督戦」=部下を監督・激励して戦わせること。また、後方にあって前線の軍を監督すること。(例)督戦隊
あ、この後ろの方の意味だ「督戦隊」って載っている。
さらに「新明解国語辞典」は、
*「督戦」=戦闘で部下を励まし、その戦いぶりを監視すること。(例)督戦隊(=後方から前線の友軍を監視する部隊)
「監視する」のであって、「支援する」ではないんですもんね。厳しいなあ…。
でも「督戦(部)隊」の隊員も、結構、心理的には厳しいものがあるのではないでしょうか。自分だったら戦いたくない、ましてや逃げて来る「味方」を撃つなんて…と。
さらに「三省堂国語辞典」では、
*「督戦」(1)部下をはげまして戦わせること(2)うしろのほうから味方の将兵を監視して戦わせること(例)督戦隊
「三国」は、意味を2つに分けていますね。(2)のほうだな、ここで出て来たのは。
第二次世界大戦における死者は、ソ連が2700万人、ドイツが300万人だったそうです…。
いま、ウクライナとの戦争を見ていると、そういう部隊があるのでしょうかね…。
グーグル検索では(6月1日)
「督戦」 =18万7000件
「督戦隊」 = 1万9500件
「直線部隊」= 6500件
で、ウィキペディアの「督戦隊」の意味は、こう載っていました。
「督戦隊とは、軍隊において、自軍部隊を後方より監視し、自軍兵士が命令無しに勝手に戦闘から退却(敵前逃亡)或いは降伏(投降)する様な行動を採れば攻撃を加え、強制的に戦闘を続行させる任務を持った部隊のことである。」あ、これだわ。


