8993「裸足と素足」

2023 . 6 . 13

8993

 

 

「ミヤネ屋」のパネルをチェックしていたら、

「素足」

と出てきていたので、

「はだし」

とルビを振りました。すると、ADから、

「これ『はだし』でいいんでしょうか?」

と質問されました。

「まあ、普通は『裸足』と書いて『はだし』と読ませるし、『素足』はそのままなら『すあし』だけど、どちらも意味の上では『はだし』だし、いわゆる『熟字訓』で、漢字に意味を乗せただけで、漢字本体の読み方ではないので、どっちでもいいよ。そもそも『新聞用語集』には『はだし』と『平仮名』で書くようになってるけどね。」

と答えたところ、

「これ、ストッキングを穿いてない『生足(なまあし)』の意味なんですけど…」

「え!?それなら『すあし』だな。じゃあ、ルビなしで、そのまま『素足』で!」

ということになりました。

よく考えると、「裸足」は、

「靴やサンダルなどを履いてない、靴下も穿いてない、くるぶしから下の『足』の部分」

が主のように感じます。松田聖子の「裸足の季節」の「裸足」。

それに対して「素足」は、今出てきたように、

「ストッキングなどを穿いていない、ふくらはぎやふとももの『脚』の部分」

のように感じました。

これは、きっちり使い分けないとだめだなあ、と反省しました。

しかしそうすると、「素足」ではなく、

「素脚」

なのかな?

 

 

(2023、6、12)