2010年9月6日にタイトルを書きました。
というのは、当時、
「唱歌『夏の思い出』」
というのを見たのですが、
「『唱歌』は昭和16年(1941年)以前のものをさす」
と以前、調べた覚えがあったからです。
と、そんなメモを残したまま、それから12年がたった去年(2022年)5月、フェイスブックにこんなことを書いていました。
こないだうちのニュースで、水芭蕉が見頃と伝えていました。その中で、
「♪水芭蕉の花が咲いている、という“唱歌”でも知られるこの花は」
と原稿で出て来て、思わず画面の前で、
「それは違う!」
と叫んでしまい、オンエアー後、報道デスクにこう言いに行きました。
「『唱歌』とは『文部省歌』のことで、それが『いつからいつまで』だったかという正確な年数に関しては諸説あるが、少なくとも『戦前から終戦まで』ということは一致している。しかし、この♪水芭蕉の花が咲いている…という曲、『夏の思い出』は、江間章子作詞・中田喜直作曲で『昭和24年(1949年)』にできた曲。つまり『戦後の歌』なので『唱歌ではない』。言うなれば『ラジオ歌謡』。
戦前の『唱歌』が『お国のために』という少国民を育てるのが目的であったとすれば、戦後の『ラジオ歌謡』はGHQの指導の下『アメリカ式民主主義を普及させるためのもの』なので、ベクトルの向きが正反対であったのではないか。『唱歌とは何か』を調べてから原稿を書かないといけないよ」
と。その話を前・報道局長に言ったら、
「そんなん気付くの、道浦さんぐらいですわ」
と言われましたが、そんなことはないと思います。
この話、書いてなかったので1年経ちましたが、載せますね。
(2023、5、11)


