5月11日の「午前4時16分」に、千葉県南部で最大震度「5強」の地震が起きました。それを報じる際、「ミヤネ屋」のTデスクから質問が。
「この『午前4時16分』というのは『未明』でしょうか?それとも『早朝』でしょうか?」
あーなるほど。
一般的に「未明」は、文字通り、
「まだ夜が明けきらない時刻」
を指しますね。でも「放送」の世界では、
「午前0時を過ぎてから夜明けまで」
を指して「未明」を使っています。
千葉県のこの日の「日の出時刻」を調べたら、
「午前4時39分」
でした。ビミョー!「日の出の23分前」かあ。
「日の出」=「朝」
とすると、
「日の出前」=「朝ではない」
ことになりますが、しかし、はっきり言って、
「日の出前から、明るくなってきている」
のですから、
「暗くない」=「夜ではない」=「未明ではない」
となって、一般的には、
「早朝」
と言ってもいいような気がします。逆に、
「冬の新聞配達の人」
なんかは、
「朝、まだ暗いうちから『朝刊』を配達してくれている」
んですよね。「朝刊」は「朝」ですよね。でも「真っ暗」だから、
「未明」
ですよねえ。
結局、この日の放送では、
「『未明』も『早朝』も、どちらも可」
としましたが、ディレクターは、
「未明」
を使っていたようです。
ちなみに「番組宣伝」などを除いて、報道のニュースでは、原則、
「『深夜』は使わない」
ことになっています。
(2023、5、17)


