8979「未明と早朝の境は?」

2023 . 5 . 19

8979

 

 

5月11日の「午前4時16分」に、千葉県南部で最大震度「5強」の地震が起きました。それを報じる際、「ミヤネ屋」のTデスクから質問が。

「この『午前4時16分』というのは『未明』でしょうか?それとも『早朝』でしょうか?」

あーなるほど。

一般的に「未明」は、文字通り、

「まだ夜が明けきらない時刻」

を指しますね。でも「放送」の世界では、

「午前0時を過ぎてから夜明けまで」

を指して「未明」を使っています。

千葉県のこの日の「日の出時刻」を調べたら、

「午前4時39分」

でした。ビミョー!「日の出の23分前」かあ。

「日の出」=「朝」

とすると、

「日の出前」=「朝ではない」

ことになりますが、しかし、はっきり言って、

「日の出前から、明るくなってきている」

のですから、

「暗くない」=「夜ではない」=「未明ではない」

となって、一般的には、

「早朝」

と言ってもいいような気がします。逆に、

「冬の新聞配達の人」

なんかは、

「朝、まだ暗いうちから『朝刊』を配達してくれている」

んですよね。「朝刊」は「朝」ですよね。でも「真っ暗」だから、

「未明」

ですよねえ。

結局、この日の放送では、

「『未明』も『早朝』も、どちらも可」

としましたが、ディレクターは、

「未明」

を使っていたようです。

ちなみに「番組宣伝」などを除いて、報道のニュースでは、原則、

「『深夜』は使わない」

ことになっています。

 

(2023、5、17)