関西弁で、
「そじゃあ、わかれへんが(わからへんが)」
という言い方があります。
「それじゃあ、わからないじゃないか」
という意味です。
この「わかれへんが」の、
「が」
ですが、「逆説の『が』」ではありません。関西以外の方にはニュアンスが伝わりにくいかもしれませんが、「が」がなくても意味は同じなので通じます。
この「が」は、どういうことだろうと、ずっと不思議に思っていましたが、ある日、突然ひらめきました。これは、
「『わかれへんがな』の『な』が落ちた形」
なのではないでしょうか?
「がな」
は、
「じゃないか」
というニュアンスの言葉で、少し「強める意味」があるでしょう。
似たようなものには、
「承知だ」
という一見、標準語のような言い方が、実は、
「承知だす」
の、
「だす」
から「す」が落ちた形であるのと似ていますね。「だす」は標準語で言うと、
「です」
だす。
きっと、そうだと思います。
(2023、4、18)


