8940「年齢の誤り」

2023 . 4 . 13

8940

 

 

3月22日の「産経新聞」に訂正記事が出ました。それは、

『20日付の「地下鉄サリン事件28年 遺族ら献花『風化させぬ』」の記事中、「古沢茂明駅務管区長(56)」とあるのは、「古沢茂明駅務管区長(55)」の誤りでした。』

というものでした。それを見て思ったのは、

「年齢の間違いはもちろん失礼だし、いけないことだけど、男性でしかも55歳と56歳と『1歳』違っただけでも、ちゃんと訂正記事を出すのか。えらいな。」

ということでした。

しかし、そこでハッと気付きました。

「56歳と55歳」

もしかしたら、地下鉄の会社(東京メトロ)では、

「55歳で『役職定年』なのではないか?」

ということです。この古沢さんという方は、

「駅務管区長という役職」

に就いてらっしゃる。だが、その「役職」が、

「55歳まで」

なのではないか?そうすると、

「駅務管区長(56)」

と新聞に出ると、「個人の年齢の間違い」ということだけでなく、

「東京メトロが、役職定年を過ぎた人物の役職を延長させている」

と取られてしまう恐れがあるので、産経新聞に「訂正」するように言ったのではないか?ということ推察できます。東京メトロの役職定年が何歳かは知りませんので、これはあくまで「推測」に過ぎないのですが。

もしこの「推測」が違ったとしたら、「個人の年齢の1歳間違い」にも誠実に「産経新聞」が対応したのだなということになります。もちろん、その前に、

「間違わないこと」

が何より一番なのですが、それでも、悲しいかな、

「人間は間違う動物」

なのですから、間違った際には、

「すみやかに事後対応をすることが大事」

だと思います。

この訂正記事を見て、そんなことを考えたのでした。

 

(2023、4、12)