3月22日の「産経新聞」に訂正記事が出ました。それは、
『20日付の「地下鉄サリン事件28年 遺族ら献花『風化させぬ』」の記事中、「古沢茂明駅務管区長(56)」とあるのは、「古沢茂明駅務管区長(55)」の誤りでした。』
というものでした。それを見て思ったのは、
「年齢の間違いはもちろん失礼だし、いけないことだけど、男性でしかも55歳と56歳と『1歳』違っただけでも、ちゃんと訂正記事を出すのか。えらいな。」
ということでした。
しかし、そこでハッと気付きました。
「56歳と55歳」
もしかしたら、地下鉄の会社(東京メトロ)では、
「55歳で『役職定年』なのではないか?」
ということです。この古沢さんという方は、
「駅務管区長という役職」
に就いてらっしゃる。だが、その「役職」が、
「55歳まで」
なのではないか?そうすると、
「駅務管区長(56)」
と新聞に出ると、「個人の年齢の間違い」ということだけでなく、
「東京メトロが、役職定年を過ぎた人物の役職を延長させている」
と取られてしまう恐れがあるので、産経新聞に「訂正」するように言ったのではないか?ということ推察できます。東京メトロの役職定年が何歳かは知りませんので、これはあくまで「推測」に過ぎないのですが。
もしこの「推測」が違ったとしたら、「個人の年齢の1歳間違い」にも誠実に「産経新聞」が対応したのだなということになります。もちろん、その前に、
「間違わないこと」
が何より一番なのですが、それでも、悲しいかな、
「人間は間違う動物」
なのですから、間違った際には、
「すみやかに事後対応をすることが大事」
だと思います。
この訂正記事を見て、そんなことを考えたのでした。
(2023、4、12)


