8944「人間万事塞翁が馬の『人間』の読み方」

2023 . 4 . 18

8944

 

 

「ミヤネ屋」でいつものようにテロップチェックをしていたら、

「人間万事塞翁(さいおう)が馬」

という有名な格言が出て来ました。40年ぐらい前に、元・放送作家で元・東京都知事の、

「青島幸男さん」

が、

『人間万事塞翁が丙午(ひのえうま)』

という、この格言をもじったタイトルの作品で直木賞を取りましたね(1981年)。

え?知らない?

え?青島幸男も知らない?…お若いのね。

さて、この「人間」の読み方ですが、これまでは特に何も考えることなく、

「ニンゲン」

と読んでいましたが、ちょっと待てよと。

「人間到る所に青山(せいざん)あり」

という格言、「青山(せいざん)」は「墓所」、つまり「骨をうずめる所」ですが、この「人間」は、

「ジンカン」

が正しい、と、入社当時の社長であった、

「青山(あおやま)社長」

がいつも言っていました。そして「ニンゲン」と読むと、

「バカモーン!こんなことも知らんのか!」

と怒られるのがパターンでした。だとすると、これも、

「ジンカン」

なのか?迷うなあ。

ということで検索してみると、こんなサイトが出て来ました。やっぱり迷う人がいるんだ!というか、かの神永暁さんのサイト(しかも2011年!早い!)ではないですか!

https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=80

それによると、

「ニンゲン」

が正しい、と。良かった。「ジンカン」と読む人は「人間到る所に青山あり」と混同しているのではないか?というお説でした。

 

(2023、4、17)