こんな良い本が出ていたなんて!
週刊誌の書評欄で、呉智英さんが紹介しているのを読んで、初めて知りました。すぐに大きな本屋さんに(酔って)寄って発見!というか、発見できなかったので、カウンターの書店員さんに聞いたら、その人は知らなかったのですが、隣の係の人がその本がある場所を知っていて、すぐに取りに行ってくれました。そしてしかも、その「知らなかった方の店員さん」によると、実は著者の宮崎さん、この本が出たときに、この書店(梅田の紀伊国屋書店)に販売促進のため訪れたそうで、その際の印象は「とてもやさしくて、いい人」だったそうです。本を買った際の情報でした。
本の印象を一言でいうと、
「教養語の『しりとり』のような、『わらしべ長者』のような本」
です!でも「脇道」に逸れながらも「本道」を外れないところが見事。これは途中で気付いたのですが、本来は「欄外」に書くべき「語注」を「本文内に取り込んだ形」なんですね。だから、横道にずーっと逸れては行かずに、本道にちゃんと戻って来る。かえってその方が読みやすいです。
たしかに、1980年代からどんどん「わかりやすいお言葉」に全て置き換えられて、「噛み応えのある漢語・書き言葉」は「駆逐」されていったんですよね。それに私も「加担」してきたわけですが、内心「忸怩たる思い」もあり「慙愧に堪えない」ところです。(ちょっと難しい言葉、使ったった!)
難しい言葉を使うと、なんかインテリぶってるというか、鼻持ちならないような、高慢ちきな感じがするのも確かなので、その辺のバランスが難しいですよね…。
でも、そもそも、そういった言葉を含めて、知っておかないと使えないのですから、たくさんの語彙(ボキャブラリー)がないといけない訳で、たとえ使わないとしても、学んでおくことは、必要なんですよね、いざという時のために!「専守防衛」でも「軍備」は必要か。
もうこれ「3版」なんですが、1か所「脱字」を発見!
225ページ後ろから4行目。『語彙力を鍛える』(光文社新書)の著者名が脱字。
「×石黒→〇石黒圭」
ですね。


