8874「出土と検出」

2023 . 2 . 21

8874

<2019年11月12日に書き始めました>

 

「出土」と「検出」

について、以前、こんな話を聞いたことがあります。

「発掘調査で『埴輪』などが出て来た場合は『出土』だが、『遺構』のように規模の大きいものが出て来た場合には『出土』は使わず『遺構を検出』『遺構を確認』『遺構を発見』とする」

と。知りませんでした。土を掘っていて何か出てきたら、全部、

「出土」

だと思っていました。

「検出」

というと、

「土壌からダイオキシンを検出」

のように(最近「ダイオキシン」って、めっきり目にしなくなりましたが)何か「化学物質」を、分析の結果に見つける感じがします。

 

それから3年経った「2022年9月26日」付の「産経新聞」夕刊のトップにこんな記事が。

『京の外港「淀津」遺構出土』

あれ?「遺稿」が「出土」しとるやないか。まあ、

「絶対、『遺構』には『出土』は使わない」

ということではないのですね。

勉強になるなあ。

グーグル検索(2月21日)では、

「遺構出土」=5万7000件

「遺構検出」=2万4800件

「遺構確認」=1万7600件

「遺構発見」=2万0800件

でした。

(2023、2、21)