<2019年11月12日に書き始めました>
「出土」と「検出」
について、以前、こんな話を聞いたことがあります。
「発掘調査で『埴輪』などが出て来た場合は『出土』だが、『遺構』のように規模の大きいものが出て来た場合には『出土』は使わず『遺構を検出』『遺構を確認』『遺構を発見』とする」
と。知りませんでした。土を掘っていて何か出てきたら、全部、
「出土」
だと思っていました。
「検出」
というと、
「土壌からダイオキシンを検出」
のように(最近「ダイオキシン」って、めっきり目にしなくなりましたが)何か「化学物質」を、分析の結果に見つける感じがします。
それから3年経った「2022年9月26日」付の「産経新聞」夕刊のトップにこんな記事が。
『京の外港「淀津」遺構出土』
あれ?「遺稿」が「出土」しとるやないか。まあ、
「絶対、『遺構』には『出土』は使わない」
ということではないのですね。
勉強になるなあ。
グーグル検索(2月21日)では、
「遺構出土」=5万7000件
「遺構検出」=2万4800件
「遺構確認」=1万7600件
「遺構発見」=2万0800件
でした。

(2023、2、21)


