1月10日の「110番の日」の読売テレビのお昼のニュースで、「警察に対する緊急性のない相談」に関しては、
「#9110」
という番号を活用してほしいということを放送していました。この、
「#」
の読み方が、
「シャープ」
でした。でも、実は電話についているこのマークは、
「シャープではない」
のです。本来は、
「♯」=シャープ(横棒が右肩上がり)
「#」=ハッシュ(マーク)、井桁(横棒が水平)
であり、この場合、正しくは
「#=ハッシュ(マーク)、井桁(いげた)」
なのです。
しかし、原稿には「シャープ」と「ルビ」が振ってあったので、アナウンサーは「シャープ」と読んだとのことです。ふーむ。
他社はどうか?ネットでオンエアを確認したところ、前日(1月9日)にこの話題を放送していた日本テレビが、
「シャープ」
と読んでいました。
また、系列の「長崎国際テレビ」のローカルニュース番組でインタビューに答えていた、長崎県警の巡査長が、
「シャープ」
と答えていました。
うーん、そういえば、電話の自動音声なんかでも、
「シャープを押してください」
って言うようなあ。ツイッターで、
「ハッシュタグ」
という言葉が広がったから、実はあれは「ハッシュ」なんだと気付いたけど、まだ一般的とは言えないのかなあ。たしかにはっきりと形の区別を説明できる人はすくないのかもしれませんねえ。「シャープ」と呼ぶのは「正しくない」けれども「伝わりやすさ」では「ハッシュ」よりも「伝わりやすい」ということですよねえ。悩みますねえ…。
1月18日朝の日本テレビ「スッキリ」で電話取材に答えていた、元・東京消防庁の坂口隆夫さんも、
「シャープ」
と言っていて、それを受けてスタジオ司会の加藤浩次さんも、
「シャープ」
と言っていました。
もう、仕方ないのかなあ。


