1月5日は、消防の「出初め式」が行われる日ですよね。
この表記ですが、
「出初式」か?「出初め式」か?
つまり「送り仮名」の「め」があるか、ないか?
『新聞用語集2020年版』などを見ると、
「出初め式」
と送り仮名「め」があります。「初」だけでは「そめ(ぞめ)」とは読めず、動詞の、
「初(そ)める」
には、送り仮名「める」が必要なのですね。
しかし、東京消防庁や大阪市消防局のサイトを見ると、
「出初式」
と送り仮名がない形になっています。各地の消防でも、送り仮名のない「出初式」を採用しているようです。たしかに「漢字3文字」のほうが引き締まる感じはしますよね。
ということで、
「『一般表記』としては『出初め式』だが、『固有名詞』としては『出初式』」
ということのようです。
1月6日の各紙夕刊では、
(読売)大阪市消防局の出初め式
(産経)大阪市消防局の出初め式
(日経)東京消防庁の出初め式
と、全て「送り仮名あり」の、
「出初め式」
でした。「朝日新聞」と「毎日新聞」は、このニュースが記事に見当たりませんでした。
3年ぶりに行われたのにな。取材価値が吹きと判断されたのかな?(ネットの「毎日小学生新聞」のサイトには載ったそうですが。)
また、「読売」と「産経」は「大阪」で取材に行っていますが、「日経」は行かなかったのかな?東京の記事を使っています。
(2023、1、16)


