「一段落ついたら休憩しよう」
と言う場合の、
「一段落」の「一」は、正しくは、
「イチ」
なのですが、かなり多くの人が、
「ひと」
と言い、また「数字の部分」を「平仮名」で書いて、
「ひと段落」
としているのではないでしょうか?
「イチ」か?「ひと」か?
これは原則としては、
「イチ」の後は「漢語」=「漢語」の前は「イチ」
「ひと」の後は「和語」=「和語」の前は「ひと」
です。「段落」は「漢語」ですから、正しくは、
「イチ段落」
のはずなのです。
「イチ」と読むもので思いつくものを挙げてみると、
『一段落、一段階、一足(飛びに)、(汽笛)一声、一挙、一時(イチジ・イットキ)、一夜(イチヤ)・・・』
「イットキ」は「とき」という「和語」の前なのに「イチ」を使ってますね。「例外的」かな?
逆に、「ひと」と読むもので思いつくものを挙げてみると、
『一休み、一区切り、一足(先に)、一声(かけて)、一時(ひととき)、一夜(ひとよ)・・・』などなど。
それなのに、なぜ「一段落」を「ひと」と読んでしまうのか?
思うに「ひと段落」と言う人は、
「一(イチ)段落つく」
という言葉の意味と、
「人(ひと)心地つく」
という言葉の「意味と読み方」を「混成」(「混用」)しているのではないでしょうか?
つまり「ハイブリッド」な形でできた「誤用」なのではないでしょうかね?
いかがでしょうか?
(2023、1、27)


