1月10日の「ミヤネ屋」で、1月8・9日に行われた将棋の「王将戦七番勝負」第一局の「藤井聡太五冠」対「羽生善治九段」
の対局の模様をお伝えしました。その中で
「タイトルを賭けて」
という文字がテロップで出て来て、
「タイトルを懸けて」
ではないか?とちょっと気になって、読売新聞校閲ОBのWさんに聞いたところ、
「『賭けて』でいいですね」
ということで、そのままにしました。
しかし、
「命を懸けて」
という場合は「懸けて」なのに、どう違うのでしょうか?「命を懸けて」と同じ意味でも、
「命を賭(と)して」
だと「賭」の字を使いますよね。どうしてだろう?・・・考えました。
「命懸け」は「守る」感じ。「命を失う覚悟をして守る、戦う」のが「命懸け」。専守防衛。
一方「命を賭して」は「何かを得ようとする」感じ。つまり攻撃的かな。
一応の結論は、
「自らの何かを失う覚悟で行う」=「懸ける」
「何かを得るために行う」 =「賭ける」
ということになりましたが、いかがでしょうか?
(2023、1、11)


