先日、ロシアがウクライナの集合住宅を砲撃したという日本テレビのニュースで、
「昼夜(チューヤ)を徹して捜索」
という表現を耳にしました。
「夜(ヨ)を徹して」
はありますが、「昼夜を徹して」は、初めて聞きました。
フジテレビは、
「昼夜を問わず捜索」
としていました。「昼夜を問わず」という言葉はあると思いますが、これもちょっとニュアンスが違うような。これだと、
「昼夜を問わず受け付け」「昼夜を問わず営業」
といった感じかなあ。
辞書を引くと、
「昼夜(チューヤ)を舎(お)かず」
「昼夜(チューヤ)を分かたず」
という言葉が出て来ました。これなら、意味はわかります。「舎かず」と書いて「おかず」と読むのか。これは知りませんでした。「置かず」かと思っていました。
しかし、私が引いた辞書には、
「昼夜を徹して」
は載っていませんでした。
「夜(ヨ)を徹して」だと「徹夜」という熟語もありますが、
「昼を徹して」
とは言いませんし、
「徹昼(テッチュー?)」
という言葉もありませんよね。
ためしに、グーグル検索してみたら(1月18日)、
「昼夜を徹して」 = 2万9500件
思ったよりもたくさん出て来ました。
「夜を徹して」 =12万4000件
やっぱりこれは多いな。定型句ですよね。
「昼を徹して」 = 3280件
少ないです。しかも、
「夜を徹してならぬ、昼を徹して」
のような使「パロディー的な使われ方」をしているようです。
「昼夜を問わず」 =115万件
なんとこれが一番多かったですね。「昼も夜も」「休みなく」「一日中」「ひっきりなしに」という意味で、英語では、
「day and night」
のようですね、そのままですが。
「昼夜を舎かず」 =2800件
「昼夜をおかず」 =2440件
「昼夜を置かず」 =2170件
やっぱり、難しい言葉だから少ないか。
「昼夜を分かたず」=3万8600件
これは、思ったより多かったです。
一応、ネット上での使用状況でした。


