8788「フィッツ」

2022 . 12 . 14

8788

 

 

「ミヤネ屋」で英国王室に関して特集した際に、英国人で、

「フィッツウィリアム」

という名字の人が出て来ました。それを見て

「この『フィッツ』と言うのは、『華麗なるギャツビー』の著者『フィッツジェラルド』と同じだな。もしかして『フィッツ』は『~の息子』という意味ではないのか?スコットランド人の『マクドナルド』『マッカーサー』が『ドナルドの息子』『アーサーの息子』という意味であるように。だから『フィッツウィリアム』は『ウィリアムの息子』、『フィッツジェラルド』は『ジェラルドの息子』の意味ではないのか?」

と思って調べたら、ビンゴ!でした。

「フィッツ」

は、「アイルランド人の」「~の息子」を意味する接頭語だったのです!

アラビア語では、かの、

「ビンラディン」

の「ビン」がやはり「~の息子」という意味でした。こういったのは、他にもありそうですね。

 

(2022、12、13)

(追記)

川崎市のNさんから。

「フィッツ」は「ノルマン系」の「息子」を表す接頭辞だそうです。そして「ビン」「マック」以外の、他の国の「~の息子」の表現の資料を頂きました。『カラー版 人名の世界地図』(文春新書)の資料です。ありがとうございます!

それによると、

「~ソン」(英国、アイスランド、スウェーデン)

「オ~」(アイルランド)

「~エズラ」(アラブ)

「ベン~」(イスラエル)

「~セン」(オランダ、デンマーク、ノルウェー)

「~ゾーン」(ドイツ)

「~オフ」(チェコ)

「~ネン」(フィンランド)

「~ノフ」「~ビッチ」(ロシア)

「~オビッチ」(ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、クロアチア)

「~オビッツ」(ポーランド)

など。「ソン」「セン」「ゾーン」は、英語の「son」(息子)ですね!

(2022、12、21)