元アナウンサーで今、営業にいる後輩が、
「後輩に聞かれて即答できなかったんですが、『お求めやすい値段』というのは間違いで、正しくは『お求めになりやすい値段』なんですよねって聞かれたんですが、そうなんですか?」
「うん、その通りですね。敬語の形としては『お~になる』があって、この場合は『お(求め)になりやすい』が敬語の形なんだけど、『求めやすい値段』という普通の言葉に、丁寧に『お』を付けた『お求めやすい』のほうが短くて言いやすいからそういっちゃうんだろうね。それと『お求めください』などの『お求め』が(本当は動詞の連用形なんだけど)『敬語(丁寧語)の一語の名詞』だと考えて、それに『容易である』の意味の『~やすい』をくっつけて『買いやすい』のように『お求めやすい』となっちゃうんじゃないかなあ。」
とこたえたら、
「ものすごく、わかりやすいです」
と言われました。
(2022、12、1)


