11月15日の日本テレビ「スッキリ」を見ていたら、高校駅伝の県予選で、先導の自転車がコースを間違えたためにトップを走っていた高校の選手がコースを間違えて時間をロスして2位に終わって代表権を取れなかったというニュースを放送していました。その中でで、
「予選会」
という言葉が出て来ました。その際ナレーターさんは、
「ヨ/センカイ」
と「平板アクセント」で読んでいたのが気になりました。
「〇〇会」
というアクセントの「平板化」は、もうかなり昔から言われていますが、『NHK日本語発音アクセント新辞典』巻末の「複合名詞のアクセント」を見ると、「〇〇会」のアクセントは原則、
「〇〇〇\カイ」
と「会」の前で下がる「中高アクセント」になっています(例外としては「試写会」は「平板」もあり、「二次会」は「平板」を優先しています)。
それに従うと、「予選会」は、
「ヨ/セン\カイ」
あるいは、「会」の前が「ン」「ッ」などの場合はアクセントが1つ前に移動するとも書かれていたので、
「ヨ/セ\ンカイ」
という「中高アクセント」ではないかと思われます。
ちなみに、卒業などの前に行われる送別会である、
「予餞(よせん)会」
は、『NHK日本語発音アクセント新辞典』には載っていませんでしたが、『三省堂国語辞典』(第八版)のアクセント表示によると、
「ヨ/セ\ンカイ」
でした。
「予選」を「予選会」と(「会」を付けて)言うかどうかという問題もあるとは思います。
昨今、「アクセントの平板化」が進んでいる「〇〇会」のアクセントで、「平板」で発音することはどこまで許容されているのでしょうかね?(どの「〇〇会」なら「平板」を許容されるのでしょうか?)
また、「原稿を読む場合」と「トーク(話す)の場合」では、許容の範囲は変わるのでしょうか?気になるところですね


