「雨が降り続けています」
という表現を時々耳にしますが、違和感があります。
「雨が、自らの意志で降っている」
ように感じます。ここは「客観的」に、
「雨が降り続いています」
なのではないか?と思うのです。
「ふりつづけて」
で変換すると
「振り続けています」
と、黙々と練習に励む野球のバッターのような感じです。アクセントは違いますが。
なぜ「降り続けています」が出て来たのかについて考えてみました。
「降り続けています」は「降り続け」+「ています」(元は「降り続ける」)
「振り続いています」は「降り続き」+「ています」(元は「降り続く」)
で、「降り続いています」は「『き→い』の『イ音便』が起きている」ということですね。つまり、
「降り続ける」=他動詞
「降り続く」=自動詞
で、「雨」という「自然」が主語であれば「自動詞」を使うのが自然だと思います。
「降り続ける」の「続ける」に「意思」(意志)を感じるのは、
「そう表現する人の気持ちが、入っているからなのではないか」
と思いました。
(2022、12、1)


