「ミヤネ屋」にもご出演頂いている内科医のおおたわ史絵先生の著書。
おおたわ先生、実は「法務省矯正局医師」、つまり、刑務所のお医者さん、通称「プリズン・ドクター」なのだそうだ。知らなかった!
本書は、その「塀の中の面々」の診察から見えて来る実態を綴っている。
おもしろい、というのは不謹慎か、いや言いたいのは「興味深い」ということ。人間の業(ごう)といいますか、弱い面、裏の面、表の社会だけではわからない部分に、医師として接して、表社会の歪みが塀の中に及んでいる実態が詳しくわかる。「コロナ」の影響もいろんな面であったそうだから、表と裏は、やはりつながっているのだな。
ドラマ化しないかな。
(2022、12、9読了)


