カタールワールドカップもベスト8が出揃い、いよいよ佳境。
日本は残念ながら「ベスト16の壁」を破って「ベスト8」に進むことはできませんでしたが、結果を見れば「8チーム」のうち「グループリーグ2位」でベスト8に進んだのは(グループリーグ1位だった日本をPK戦で破った)「クロアチア」だけ。あとは全部「グループリーグ1位」のチーム、つまり「順当勝ち」ということですね。
その中でも注目の選手の一人は、前回優勝の「フランス代表」の点取り屋、
「エンバペ選手」
です。ベスト8を懸けたポーランドとの試合では、圧巻の2ゴールを記録しました。
それを報じた、ネットのサッカー専門誌の記事(12月5日午前1時台)を見たら、
「エンバペは2発で得点ランク単独トップに」(SOCCER KING)
「ムバッペが圧巻の2ゴール1アシスト!」(ゲキサカ)
とありました。何が言いたいか?つまり、
「同じ選手のカタカナ表記が、2種類ある」
ということです。いや、
「エムバペ」
という表記も見たことあるから、「3種類」か、それ以上かな?
「エンバペ」「エムバペ」「ムバッペ」
ということです。昔「ガンバ大阪」にいた、ナイジェリア代表の、
「エムボマ選手」
も同じように本当は「ン(N)」から始まる名前ですよね。
グーグル検索では(12月7日)
「エンバペ」= 81万2000件
「エムバペ」=612万0000件
「ムバッペ」=243万0000件
ということで、ネット上では、
「エンバペ < ムバッペ < エムバペ」
の順で使われていて、その比率は、
「1:3:7、5」
ぐらいかな。
ちなみにこの「ン」で始まる名前・言葉に関しては、過去に何回か書いています。
平成ことば事情1027『んんん』」の「追記3」
平成ことば事情5889「『ん』で始まる言葉」
令和ことば事情7764「『ンゴジ』か?『ヌゴジ』か?」
令和ことば事情7909「『ンゴジ』か?『ヌゴジ』か?2」
令和ことば事情7934「ンで始まる名前」
も、お読みください。



(追記)
12月10日に見たネットの「読売新聞」「スポニチアネックス」では、
「エムバペ」
でした。たしか「日経新聞」も「エムバペ」だったような‥メモが残っていないけど。
(2022、12、12)
(追記2)
12月13日の夕刊は「朝日新聞」「日経新聞」ともに、
「エムバペ」
でした。
(2022、12、13)
(追記3)
12月1日の「毎日新聞」のコピーが出て来ましたが、それによると「毎日新聞」も、
「エムバペ」
でした。あす(12月15日)早朝に「フランス対モロッコ」の準決勝があるので、各社の報道はその後に出るでしょうね、エムバペ選手が活躍しても、しなくても。12月14日のテレビ朝日「ワイド!スクランブル」も、
「エムバペ」
でした。
(2022、12、14)
(追記4)
カタールワールドカップの決勝は、素晴らしい試合となりました。
「アルゼンチン対フランス」、2-2から延長に入り、延長後半にアルゼンチンがメッシの得点で勝ち切るかに見えましたが、フランスはまたPKでエムバペが決め、なんと決勝戦で「ハットットリック」(3得点)を演じて単独で得点王(8得点)に!
結局試合はPK戦の末、アルゼンチンが4-3でフランスを下し、1986年のメキシコ大会以来、3度目の優勝を飾りました。
で、この中継でNHKは、
「エムバペ」
でした。
また、12月19日の夕刊各紙(読売・朝日・毎日・産経・日経)は全て、
「エムバペ」
でした。
一方、12月16日に見た「ゲキサカ」というサイトは、
「ムバッペ」
でした。
(2022、12、19)