8812「着目点」

2022 . 12 . 28

8812

 

12月26日の「関西情報ネットten.」を見ていたら、高岡解説委員長と円広志さんの旅ロケのナレーションで、黒木アナウンサーが、

「着目点」

という言葉を読んでいたのが耳に引っかかりました。あれは正しくは、

「着眼点」

ですよね。「着目する」ということばはありますが、「着目点」とは言いません。辞書に載っていません。「着眼点」は載っています。つまり、

「着目した点=着眼点」

と言うのが普通ですよね。

グーグル検索では(12月28日)、

「着目点」= 27万6000件

「着眼点」=366万0000件

でした。10倍以上「着眼点」が使われていますが、「着目点」も結構あるな。中には、その違いについて、

・「着眼点」=その人が注意を向けている点

・「着目点」=ある物事において重視するべき点

と書かれたサイトもありました。

https://goiryoku.com/chakugan/

本当かな?さらには、こんなサイトも。

https://reibuncnt.jp/2631

『着目点と着眼点の違いを分かりやすく言うと、着目点とは注意してみるところ、着眼点は観察者が目をつけた所という違いです。しかし、一般的には「着目点」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちが似ていることから、着眼点のことを間違えて「着目点」として使っている人がほとんどです。正しい言葉である着眼点を使った分かりやすい例としては、「着眼点が見つからない」「着眼点を変えるだけで見えてくるものが違う」「常に他の人と違う着眼点を持つことが大事だ」「彼はとても着眼点が鋭い」などがあります。』

私はこちらを支持しますね。

黒木アナウンサーに伝えましたが、これは原稿が悪いな。

 

(2022、12、28)