11月15日の「ミヤネ屋」でインドネシアのバリ島で行われている「G20」の様子を、中継を交えてお伝えしました。その中で記者が、街の中の食べ物を試食して感想を言っていた際のテロップが、
「塩コショウが効いて」
でした。味の「効きめ」があるのなら、
「効いて」
でいいかなと思って、発注のままにしていました。
すると、元読売新聞の校閲担当だったNさんから、
「塩コショウは、『利いて』ですよ」
という指摘を受けました。「読売新聞社」の用語集(スタイルブック)だと、
「スパイスが利く」
という例が載っているそうです。
私が見た日本新聞協会『新聞用語集2022年版』には、そういった用例はなく、
「薬が効く」
は載っていたので、
「薬味(スパイス・塩コショウ)も、薬と同じかな」
と思って「効く」にしていたんのですが、「スパイス」が「利く」なら「塩コショウ」も同じだろうと、結局そちらに合わせて、
「利く」
にしました。
でも、なんか「効く」のほうが「効く」気がするんだよなあ。
(2022、11、15)


