出てほぼすぐに買って、そのまま塩漬け状態でした。その間に、皇太子から天皇陛下になってしまいました。今回、エリザベス女王の国葬にご出席になるということで、これはイギリスに留学していた浩宮時代の天皇陛下の思いをかみしめながらご出席になるだろうと。その関連の話も出て来るかもしれないので「読むなら今しかない!」と思って読みました。読んでいる途中で、もう葬儀からは帰国されましたが。
当然のことながら、大変丁寧な文章で、「気品」というものを感じました。実は、読んでいて感じたのは、大学時代の友人S君です。(当時の)皇太子さまと、話す内容とか文章のテンポのようなものや気配りが、とてもよく似ているように感じたのです。それは「人間的やさしさ」にも通じるのだけれど。年齢的にも(彼とは)1つしか違わないし。彼は自分のことを「教科書的で面白くない人間」と卑下していましたが、とんでもない!そんなことないよ。
オックスフォード留学中に「一(いち)学生」として、ディスコに行ったりパブに行ったりボートを漕いだり、コインランドリーで失敗したりと、多分、いや絶対もう今ではできない経験を、たくさんされている様子。ああこれが「青春」「学生時代」だなあと、私も改めて思いました。
(2022、10、26読了)



(追記)
たった今ニュースで、この本が、
「30年ぶりに復刊されることになった」
と報じていました。
皆さん、読むなら今ですよー!
(2023、4、17)