8764「特殊詐欺防止か?特殊詐欺被害防止か?」

2022 . 11 . 18

8764

 

突然ですが、

「特殊詐欺防止」

なのか?それとも、

「特殊詐欺被害防止」

でしょうか?

実はこれに似たような言葉の疑問は、以前にもメモしていたことがあります。

「平成ことば事情3782温暖化対策と温暖化防止策」

です。途中まで書いていましたが、アップはしていませんでした。これを書きかけたのは、

「2009年7月21日」

もう「13年も前」のことですが、この機会に載せますね。。

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お昼のニュースの中に出てきた、

「温暖化対策」

という言葉を聞いて「おや?」っと思いました。これって、

「温暖化防止策」

ではないのか?と思ったのです。

「○○対策」

は、「○○」があることを前提にした「対策」ですよね。

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ちょっと違うか。

今回は「〇〇〇〇防止」は、「防止」の前に「被害」が入るかどうか、という問題ですね。

これについては、

「特殊詐欺」は「人」が起こすもの。「人災」。

「被害」は一般的に「天災」と「人災」がある。

「自然災害」による被害は「天災」だが、それを防止する措置を怠っていたら「人災」。

「特殊詐欺」という犯罪を防げば「被害」はなくなるのだから、大本である「特殊詐欺」を「防止」すべきである。そうすれば「特殊詐欺被害」はなくなる。

これが「地震被害」「津波被害」「台風被害」となれば「地震」「津波」「台風」を防ぐこと(防止すること)はできないので、「地震防止」「津波防止」「台風防止」はできない。人ができるのは、

「地震被害防止」「津波被害防止」「台風被害防止」

だけである・・・。

という結論に。

「温暖化対策」と「温暖化防止策」

について、13年ぶりに考えると、

「〇〇対策」か?「〇〇防止策」か?

ということで、「〇〇対策」は、

「必ずしも防止するのではなく、〇〇に対応する策を考える」

のに対して「〇〇防止策」は、

「〇〇という事態・被害を食い止める策を考える」

ということで、少し「温度差」があるのではないでしょうか?

 

(2022、11、18)