<2009年1月23日にタイトルだけ「プロフ」と書きました。そのまま棚ざらし>
8月22日の日本テレビ「月曜から夜ふかし」で、
「約1100語が国語辞典から削除された件」
と題して、『三省堂国語辞典・第八版』から削除された言葉を「20語」抜粋して紹介していました。それを挙げると、
「着メロ」「MD」「コギャル」「伝言ダイヤル」「テレカ」「プラズマディスプレイ」「プロフ」「携番」「企業戦士」「スペースシャトル」「パソコン通信」「赤外線通信」「スッチー」「カラーコーコーディネーター」「タカラジェンヌ」「マイナスイオン」「垂直跳び」「千人斬り」「夏男」「ボイン」
です。この中に、
「プロフ」
がありました。
私は、この項目をメモした「2009年1月23日」に初めて「プロフ」という言葉に触れ、それについて「そのうち書こう」と思っている間に、
「13年」
経ち、「国語辞典」に「掲載」され、そして「削除」されてしまいました。
その「時間の流れ」に感慨を覚えました。
ちなみに「プロフ」とは「プロフィール」の略で、
「インターネット上で、自己紹介ページを作成することができるサービス」(デジタル大辞泉)
でした。
しかしこの「20語」を見ると、
「着メロ」「MD」「伝言ダイヤル」「テレカ」「プラズマディスプレイ」「プロフ」「携番」
という「7語」が「(携帯)電話」「音楽プレーヤー」「テレビ」といった、
「コミュニケーションツール」
等です。これらの、
「技術革新のスピードが速い」
ということが、一番の特徴ですね。「変化のスピードが速い」ので、
「分からない(知らない)新しい言葉」(新語)
として「国語辞典」に取り上げられるけれども、次の新しい言葉が出て来ると使われなくなって「辞書から削除される」ということですね、この分野は。つまり「死語」になると。
でも、その時代に作られた「映画」や「ドラマ」、「文学作品」等を見たり読んだりするときに分からない言葉として出て来たら、「国語辞典」を引くのではないでしょうか?そこに載っていないと、意味を調べられないのでは?という気もします。
「三省堂国語辞典」は「小型辞書」で、たしか8~9万語しか掲載できないので、「24万語」を収録している「中型辞書」の「広辞苑」のような「語の選定」はできないでしょう。しかし、平安時代や江戸時代の言葉は「古語辞典」を引くとして、
「少し昔の言葉」
を調べる時に使える「国語辞典」というのも必要ではないでしょうか?
最新の「国語辞典」には載っていない言葉を載せた「国語辞典」って、ニッチな(隙間的)需要がありそうな気がします。「死語辞典」ならぬ、
「瀕死語辞典」
そんなに売れないだろうけど。でも最近は、何でも「ネット検索」しちゃうんだろうなあ・・・。
「行く夏」を惜しんで、「行く言葉」を惜しんでみました。
ちなみに、高校3年の娘に、
「『スッチー』って知ってる?」
と聞いたら、
「あれやろ、吉本新喜劇の・・・」
「そうだけど、違います!」


