8689「関係を『断つ』か『絶つ』か」

2022 . 9 . 27

8689

 

旧統一教会との

「関係をたつ」

という場合の「たつ」は、

「断つ」か?「絶つ」か?

私は、

「自分の意思で『たつ』」

場合、つまり、

「断交」「断酒」「断食」

などは、

「断つ」

だと思って「ミヤネ屋」ではそうして来たのですが、新聞では、

「断つ」=読売・朝日・産経・日経

「絶つ」=毎日

と「毎日新聞」だけが「絶つ」でした。

毎日新聞の知り合いの方に聞いてみたところ、基本的には、

「断」=打ち切る、分断する、遮る

「絶」=絶える・絶やす、途中で切れる・やめる

のような意味での書き分けをしているのは同じだろうが、毎日新聞は、

「あしき関係を絶つ」

としていて、「関係をたつ」は「断つ」も「絶つ」もあり得るが、ニュアンスの違いは

「断つ」=切断、締め出す

「絶つ」=絶縁、絶交

なので「経済」や「外交関係」は「断つ」、「悪い関係」は「絶つ」と使い分けるのだそうです。これを見ていて、

・「一時的にたつ」=断つ(断線、断水、断交、断食)

・「永久にたつ」 =絶つ(絶命、絶交、絶縁、絶食)

のような気がしてきました。でも「絶」は、「絶つ」よりも、

「絶える」

という「自動詞」のイメージのほうが強いんですよね。

「絶滅、絶版」

とか。また、

・「連絡を絶つ」=絶とうとしたわけではなく、そうなってしまった(=結果)

・「連絡を断つ」=自分の意思で断つ(=行為)

という違いがあるのではないでしょうか?

でもまあ、「断つ」と「絶つ」を合わせると、

「断絶」

なので、どちらも同じような意味なんですよねえ。

 

(2022、9、14)