旧統一教会との
「関係をたつ」
という場合の「たつ」は、
「断つ」か?「絶つ」か?
私は、
「自分の意思で『たつ』」
場合、つまり、
「断交」「断酒」「断食」
などは、
「断つ」
だと思って「ミヤネ屋」ではそうして来たのですが、新聞では、
「断つ」=読売・朝日・産経・日経
「絶つ」=毎日
と「毎日新聞」だけが「絶つ」でした。
毎日新聞の知り合いの方に聞いてみたところ、基本的には、
「断」=打ち切る、分断する、遮る
「絶」=絶える・絶やす、途中で切れる・やめる
のような意味での書き分けをしているのは同じだろうが、毎日新聞は、
「あしき関係を絶つ」
としていて、「関係をたつ」は「断つ」も「絶つ」もあり得るが、ニュアンスの違いは
「断つ」=切断、締め出す
「絶つ」=絶縁、絶交
なので「経済」や「外交関係」は「断つ」、「悪い関係」は「絶つ」と使い分けるのだそうです。これを見ていて、
・「一時的にたつ」=断つ(断線、断水、断交、断食)
・「永久にたつ」 =絶つ(絶命、絶交、絶縁、絶食)
のような気がしてきました。でも「絶」は、「絶つ」よりも、
「絶える」
という「自動詞」のイメージのほうが強いんですよね。
「絶滅、絶版」
とか。また、
・「連絡を絶つ」=絶とうとしたわけではなく、そうなってしまった(=結果)
・「連絡を断つ」=自分の意思で断つ(=行為)
という違いがあるのではないでしょうか?
でもまあ、「断つ」と「絶つ」を合わせると、
「断絶」
なので、どちらも同じような意味なんですよねえ。
(2022、9、14)


