8682「尊厳死・安楽死と自殺ほう助」

2022 . 9 . 20

8682

 

 

スイスで、

「自殺ほう助」

で亡くなったフランスの映画監督、

「ジャンリュック・ゴダール」

さん。その亡くなり方を、

「尊厳死」

と呼ばないのはなぜか?「安楽死」との違いは?と、辛坊さんからメールで質問を受けました。

詳しいことは分かりませんが、「尊厳死」というのは明らかに、

「『自殺ほう助による死』『自ら死ぬ権利』を認める人の言い方」

ですよね。ただ普通であれば、

「それなら自分で死ねばいい、自殺すればいい」

のに、「ほう助・助けてもらう」のは、

「自分では死ねない状態にあるので、手を貸してくれ(殺してくれ)」

ということですね。そうして、

「死ぬことによって、自らの生き方の価値を高めること」

を「是」とする「推進派」の言葉ですね。

それと、「自殺を認めない宗教」もある中で、「認める」という「哲学的」な呼び方でもあるのではないでしょうか?

それに対して、

「自殺ほう助」

という呼び方は「客観的」で、「死んだ本人の意識」ではなく、

「その人の死に方」

に焦点が当たっているのではないでしょうか?

「他人の力を借りて自殺する」

ということです。だから、

「法律的な呼び方」

なのではないでしょうか。

一方、

「安楽死」

はというと、

「自殺ほう助による『死に方の種類』」

に焦点を当てて、

「薬物などで、苦しまずに安楽に死ぬ方法」

で、必ずしも本人が「死にたい」と思っていなくても、

「安楽死させられた」

という表現もあるのではないでしょうか?また、

「精神的・身体的に、生きることが苦しい」

場合に、

「死ぬことで、安楽が得られる」

という考え方なのかもしれません。

ということで、それぞれ、全く同じ言葉ではなく、明らかに「異なる言葉」なので、使い方も変わってくるものだと思われます。

というようなことを答えたら、ラジオ番組のあとのYouTubeで、それをしゃべってました。そこで使うんかよ!

 

(2022、9、15