ふと思いました。
なぜ「風邪」は「引く」で、
「インフルエンザ」などは「かかる」なのでしょうか?
「かかる」を使う病気は「インフルエンザ」のほかは、
「はしか」「コレラ」「赤痢」
など、いわゆる、
「感染症」
ですね。
「がん」「虫垂炎」「心臓病」「虫歯」
には使わない気がします。
「肺炎」
は「かかる」と言いそうですが、これは「肺炎」の多くが「感染症によるもの」だからではないでしょうか?
そうすると「風邪」も「感染症」ですので「かかる」と言ってもよさそうですね。
しかし恐らく「風邪」はその昔、その病気の原因がウイルスによるものだと、まだわかっていない時代から、
「原因は分からないが、体調が思わしくない時に熱を出したり咳をしたり鼻水が出たりという症状が出るもの。でも、栄養をとっておとなしくしていたら数日で回復する病気」
として認識されて、
「(トランプの)ババを引く」「貧乏くじを引く」
のように、
「たまたま運が悪く、そういう病気を引き当ててしまった」
という解釈だったから、
「風邪を引く」
というのではないでしょうか?
それに対して、原因が「ウイルス」であるとか「菌」であるとかが分かっている場合、分かる時代になってから見つかった病気は、
「かかる」
を使うのではないかなあと、さっき思い当たりましたが、いかがでしょうか?
(2022、8、2)


