8613「『和田』は『港』か?」

2022 . 8 . 1

8613

 

先日、星野博美さんの「世界は五反田から始まった」を読んでいたら、千葉県に、

「岩和田」

という地名があることを知りました。星野さんのおじいさんが「岩和田」の漁師の家に生まれ、そこから東京・五反田に出て来たのだそうです。

それと似た地名で、大阪人として知っているのは、

「岸和田」

であり、

「大和田」

です。そこで思い浮かんだのは、

「あれ?もしかしたら『和田』というのは『港』という意味ではないか?」

ということです。検索したら、こんなサイトを見つけました。

https://yestage-kai.jp/blog/2021-0707/

そこには、元ちとせさんの2002年のヒット曲『ワダツミの木』の紹介から、題名の、

「ワダツミ」

が漢字では、

「海神」

と書く、日本神話に登場する「海の神様」であるとして、

「ワタ(ワダ)は古語で『海』の意味」

と記されていました。だから、

「ワダという地名は海に近い場所に多く見られる」

とも記されていました。やはり関係ありそうですね。

「ワダツミ」の「ツ」は「沖つ白波」の「つ」か。つまり助詞の「の」と同じ意味か。だとすれば「ワダツミ」は「ワダのミ」で、「ワダ」は「海」、「ミ」が「神」だとすれば、

「ワダ(海)ツ(の)ミ(神)」=「海神」

か。

「ギリシャ神話」の「海の神」は「ポセイドン」

「ローマ神話」の「海の神」は「ネプチューン」

ですね。直接関係はありませんが、「ワダツミ」もその仲間かな。

さらにこのサイトでは、「和田」にはもう一つ由来があり、

「ニギタ」

とも読むと。「ニギ」は「にぎにぎしさ(盛ん)」の意味、つまり「実り多き田」を表していて、大きな川の河口付近で穀物の生産量も多い場所、結構栄えた土地を指したというのです。なるほど、そういえば神戸には、

「和田岬」

という所もありますね。「神戸そのもの」が昔は、

「大和田の泊」

と呼ばれていたのですからね。

「和田」と「海」、関係は大いにありそうですね。

 

(2022、7、29)