8628「左沢(あてらざわ)」

2022 . 8 . 8

8628

 

8月3日、東北地方に初めて「線状降水帯」が発生し、山形県大江町の「左沢地区」などは、最上川が氾濫して大きな被害を受けました。お見舞い申し上げます。

この、

「左沢」

は「難読地名」として有名です…有名じゃないかな?私は知っていましたが、なぜ「左沢」と書いて、

「あてらざわ」

と読むのか?知らなきゃ、絶対読めないですよね。調べました。(ネット検索しました。)

すると、「あてらざわ温泉湯元旅館」のサイトに、「3つの由来がある」として、こう記されていました。

(1)かつて寒河江荘の領主だった大江氏が、近郊の長岡山に登って西の方を眺めたとき、平野山の左手に見える山谷を「あちらの沢」と呼んだことが、地名の由来だと言われているもの。

(2)大江町と朝日町の境界上に位置する山岳信仰の山「日光山(にっこうさん)」から、太陽の昇る東の方を望み礼拝したとき、左手に見える沢を「左沢(あてらざわ)」と呼び、右手の朝日町方面を「右沢(かてらざわ)」と称したというもの。

(3)最上川の左を流れる月布川(つきぬのがわ)の左岸に開けた土地であるから、「左」という字をとったという説がある。

のだそうです。

へえー。

いずれにせよ、「左側」を指して、

「あちら」

と言ったのが、なまって、

「あてら」

と呼び、それに漢字を、

「左」

を当てたというのは共通しているようですね。

弓を射る時に、

「左手」を「弓手(ゆんで)」

「右手」を「馬手(めて)」

と呼ぶようなものかな?

 

(2022、8、4)