8630「触手と食指」

2022 . 8 . 9

8630

 

8月3日の「ミヤネ屋」の「“統一教会”」のパネルをチェックしていたら、こんな文言が出てきました。

「政界中枢に触手?」

あれ?この、

「触手」

というのは、もしかしたら、

「食指」

ではないか?「ショクシュ(触手)」と「ショクシ(食指)」、音が似ていて、意味も似ています。ただ、

「触手」=「伸ばす」

「食指」=「動く」

なのではないか?この文言は「触手」で切れているけれども。つまり興味を持って、

「食指が動く」

が先にあって、具体的な行動を起こすのが、

「触手を伸ばす」

ということでは?そう考えると、“統一教会”のケースは、

「すでに触手を伸ばしていた」

ということで、これで合っていたんですね。

グーグル検索では(8月8日)、

「触手を伸ばす」=3万7700件

「食指を動かす」=  7080件

「食指が動く」 =9万8500件

「触手が動く」 =1万9800件

でした。

「食指が動く」の意味は、

『食欲が起きたり、物事に対する欲望や興味が生じたりすること。もともとの意味は「食欲が起きる」で、そこから転じてさまざまな物事に対しても使われるようになった』

とのことです。

最後の「触手が動く」のトップに出て来たのは、

『誤用に注意!「食指が動く」の意味と正しい使い方、「食思・触手」との違い』

というものでした。やっぱり間違いやすいんだ!「広辞苑」によると「触手が動く」のほうの意味は、

「野心を持ち、何かに働きかけようとする気持ちが起こること」

また「触手を伸ばす」は、

「野心をいだいて、徐々に行動を移す」

で、最初に書いた通りですね。「思う」のと「行動に移す」という違いがありそうです。

 

(2022、8、8)