「ジビエ料理」などで知られる、
「エゾジカ」
ですが、この読み方・書き方は「連濁」して、
「エゾジカ」
でいいのか?それとも濁らずに、
「エゾシカ」
なのでしょうか?というのも「日本鹿」は、
「ニホンジカ」
と濁るのです。そのほか「ジカ」と濁るのは、『広辞苑』によると、
「オオジカ」「オオツノジカ」「オジカ」「ケラマジカ」「ジャコウジカ」「ニホンジカ」「ヘラジカ」「ホエジカ」「マメジカ」「メジカ」「ヤベオオツノジカ」「ヨツメジカ」
「シカ」と濁らないのは、
「アカシカ」「ウシカモシカ」「エゾシカ」「カモシカ」「サオシカ」「ヌマシカ」「マオシカ」「ヤクシカ」
でした。なんだ「エゾシカ」は濁らないじゃないか。詳しくは「平成ことば事情5608『日本鹿』のアクセント」もお読みください。
2021年3月24日のCBC「ゴゴスマ」では、
「小学校にエゾシカ20頭の群れが」
というニュースを放送していて、そこでは濁らずに、
「エゾシカ」
でした。
また、2022年8月16日の「毎日新聞」のネット記事でも、
「牧草地を駆けるエゾシカ 白昼堂々 酪農家『飼ってないのに…』」
という見出しで、本文でも、
「北海道根室市郊外でエゾシカの雄の群れが我がもの顔で牧草地を駆け巡っています」
と、濁らない「エゾシカ」を使っていました。
グーグル検索してみたら(8月17日)、
「エゾシカ」 225万0000件
「エゾジカ」 13万2000件
と、濁らない「エゾシカ」が20倍ぐらい使われていました。
濁らない「エゾシカ」を使っているサイトは、
「北海道自然環境局環境生活部」「釧路市動物園」「一般社団法人エゾシカ協会」「北海道森林管理局」「札幌市」「特定非営利活動法人エゾシカネット」「国土交通省北海道開拓局(エゾシカ衝突事故マップ)」
など、地元「北海道」では濁らない、
「エゾシカ」
のようです。
そういえば「キノコ」の、
「〇〇タケ」
もほとんど濁らず「タケ」です。「ダケ」と言う人もいますけど。


