8月4日の読売新聞夕刊に、奈良国立博物館で開催中の
「中将姫當麻曼荼羅(ちゅうじょうひめ・たいま・まんだら)」
という展覧会の広告が載っていました。その、
「曼荼羅(まんだら)」
という漢字を見て閃きました。
「大阪弁の『アホンダラ』の『ダラ』は『曼荼羅』から来ているのではないか?」
と。そういえば、
「阿呆陀羅経(あほだらきょう)」
というのがあったなと思ってネット検索して見たところ、出て来ました。
『あほだら‐きょう〔‐キヤウ〕【×阿×呆×陀羅経】の解説
《上方語「あほだら」と「陀羅尼 (だらに) 経」とをかけた語》時事を風刺したこっけいな俗謡。願人坊主 (がんにんぼうず) が小さな2個の木魚をたたき、または扇子で拍子をとりながら歌い歩き、銭を乞うた。江戸中期、大坂に始まる。」
なるほど、元々「あほだら」という言葉があって、それのシャレで掛け合わせたのか。
やはり大阪弁はこれかな、牧村史陽著『大阪ことば事典』です。「アホンダラ」を引いたら、「アホンダラ(阿呆太郎?)」
と書いたあとに「ダラ」について、
「ダラは、或いはグウタラなどと同じく、軽蔑の意を含めた接尾語であろうか。アホタレル(阿呆垂れる)などとも言う。甘タレ・貧乏(びんぼ)タレ・しみタレ・好かんタレ・へげタレ・糞タレなどのタレとの関連も考えられる。」
とありました。
なるほど「タレ」と「ダラ」、確かに関係があっても不思議はない感じですね。
(2022、8、4)


