ふと気になりました。
「通りがかり」と「通りすがり」の違いは、何だろうか?
★「通りがかり」は、動詞「通りかかる」の連用形が名詞化されたもの。
「たまたま通りかかった」「通りかかったときに」など。
「かかる」は「通る」の補助動詞で「〇〇に差しかか」という意味か。
★「通りすがり」は、動詞「通りすがる」の連用形が名詞化されたもの。
「通りすがりの者」「通りすがりに寄ってみた」など。
「すがる」も「補助動詞」的な使い方だが、元の意味は、「追いすがる」のように、
「裾にしがみつく感じ」
かな。ただ「通りすがる」は「しがみつく感じ」はありませんね。
「たまたま〇〇する」
という感じ。つまり、
「通りすがり」=「たまたま(偶然・意図せず)通りかかった」
という意味なのではないでしょうか。
「通りかかる」には「たまたま」という意味はありませんが、
「たまたま通りかかった」「通りかかっただけ」
と使われることも多く、その使い方だと、
「通りすがり」
と同じ意味になっているのではないでしょうかねえ?
(2022、8、2)


