8月5日の「ミヤネ屋」のテロップをチェックしていたら、
「大雨で山肌がえぐれている」
とありました。この、
「えぐる」
は、漢字で書けないのかな?と思って調べたところ、
「抉る」「刳る」「刔る」「剔る」「剜る」
といった漢字が出て来ました。難しい漢字ですね。いずれも、
「常用漢字ではない=表外字」
なので、新聞やテレビのニュースでは、普通は「平仮名」で、
「えぐる」
と書かれますね。ネット上ではどの表記が一番使われているのか、グーグル検索してみましょう。(8月5日)
「えぐる」=264万0000件
「抉る」 = 69万1000件
「刳る」 = 1万7100件
「刔る」 = 506件
「剔る」 = 5万8900件
「剜る」 = 229件
という結果になりました。やはり「平仮名」が一番多く、漢字では、
「抉る」
が、一番よく使われていました。
「抉る」は「くじる」とも読むようです。へえー。
「刳る」は「くる」とも読むようです。
「刔る」は「ナイフでえぐる」感じですかね。
「剔る」は「剔出(てきしゅつ)」と書くのを見たことがありますが、新聞・テレビでは、同じ読みの常用漢字を使って「摘出」としますね。
「剜る」は、一番見たことがない漢字でした。
(2022、8、5)



(追記)
「ビッグコミックオリジナル」(2022年8月20日号)に連載している『前科者』(原作・香川まさひと、作画・月島冬二)を読んでいたら、そのタイトルの上の「修飾文句」として(たぶん、編集者が付けたのではないかと思われますが)、
「話題集中。胸を抉(えぐ)るリアル・ヒューマンドラマ!!!」
と、ルビ付きで、
「抉(えぐ)る」
が使われていました。
(2022、8、8)