鳩山由紀夫元首相が、以前「旧・統一教会」と知らずに関連団体と関係があったことに関してツイッターで
「無思慮だった」
と書いていました。この「無思慮」の「無」は、
「ブ」か?「ム」か?
うーん、
「ム思慮」
だと思うけど、どうかなあ。
「無思慮」を検索したら、トップに出て来た「コトバンク」は「精選版日本国語大辞典」を載せていて、それがなんと、
「ブ思慮」
なんです。用例は「羅葡日辞書」(1595)で、「Stultus」の意味として、
「Buxirionaru(ブシリョナル)モノ、ウツケタルモノ」
と載っていました。古くは「ブ」なのか?他の国語辞典では見当たりませんでしたが、「無」を「ブ」と読むか「ム」と読むか、思いつく単語を書き出してみたら、こんな感じでした。(順不同)
【ブ】
無遠慮、無様、無粋(ブスイ)、無礼
【ム】
無意味、無力、無鉄砲、無手勝流、無理、無視、無知、無力、無味
あんまり、思いつかなかったです。
でもまあ「精選版日本国語大辞典」が「ブ」で載せているなら、
「ブ思慮」
で行くか。と思って最後に念のため、「NHK日本語発音アクセント新辞典」を引いてみたら、なんと「無思慮」、載っていました。しかも、
「ム思慮」
でしか載っていませんでした!
これはもう「ム」でいくしかないな、と「ム思慮」にしたのでした。
これは「無思慮」な判断?
(2022、7、22)


