8556「確信歩き・確信立ち」

2022 . 7 . 5

8556

 

6月4日の「デイリースポーツ」ウェブ版の、エンゼルスの大谷翔平選手の記事で

「確信歩き」

という言葉を見つけました。意味は、

「打った瞬間にホームランであることを『確信』して、一塁へ(走らずに)『歩く』こと」

のようです。いつの間にこんな言葉が。「野球」限定ですよね。

その後さらに、

「確信立ち」

という言葉も見つけました。6月22日の「ABEMA TIMES」。これも大谷翔平選手です。見出しは、

『大谷翔平、起死回生の特大3ランで「確信歩き」超える「確信立ち」爆誕!』

つまり、

「もう『歩き』もせず、バッターボックスに『立ち尽くした』まま、自分が打った打球の行方を追う様子」

を言うのでしょう。もちろん後者(「確信立ち」)のほうが、

「ホームランの確信度合いは高い」

すなわち、

「大きな当たり」

であることが推測できます。

「爆誕」と書いてあるということは、この「確信立ち」という言葉は「ABEMA TIMES」が「創作」したものなのでしょうかね?

グーグル検索では(7月5日)、

「確信歩き」=24万7000件

「確信立ち」=   7050件

でした。このうち「確信歩き」のトップに出て来た「Full Count」というサイト(2021年4月29日)記事によると、

『確信歩き』【意外と知らない野球用語】

として、

「ホームランを確信した打者がゆっくりと一塁へ向かって歩き出すこと。強打者がホームランを確信して歩き出す姿は優雅な一方で、まれにホームランにならずに焦って走り出すケースもある。」

とありました。新しい言葉、生まれて来るんですねえ。

この記事でもう一つ、気になったのは、

「相棒のバットを握りしめ」

これを読んで、

「相棒である〇〇選手のバットを握りしめた」

のかと思いました。しかし、違いますね。いくら「相棒」でも他人のバットを勝手に握りしめてはいけません。

「自分のバット」

を握りしめたのです。「木のバットを」です。つまり、

「自分のバット=相棒」

と表現したわけですが、これもわかりにくいですねえ。

 

(2022、7、5)