8572「ぼけナス・おたんこナス」

2022 . 7 . 13

8572

 

 

ふと、思いました。

なぜ「ナス(茄子)」は、

「ボケナス」

とか

「おたんこなす」

とかの「悪口」に使われるのか?「おたんこナース」って漫画があったな。

「ボケニンジン」「ボケ大根」「ボケキュウリ」「ボケトマト」「ボケピーマン」

なんて言いませんよね。あ、まあでも、

「大根役者」「話がピーマン」「にんじん(赤毛=フランスだけど))」

など、「悪口」に「野菜」が使われることもあるか。「話がピーマン」は死語だな。

でも「おたんこなす」の、

「おたんこ」

って、何さ?

ということで『精選版日本国語大辞典』を引くと、「おたんこなす」と共に、

「おたんちん」

という言葉が載っていました。聞いたことはありけど、これも死語ですねえ。

*「おたんちん」=人をあざける語。のろま。まぬけ。特に寛政・享和年間(1789年~1804年頃)江戸新吉原では、いやな客をさしていった。おたんこなす」

ええ!

もとは「廓(くるわ)言葉」だったのか!

まさか・・・その、「お」は丁寧語だから外すと、

「たんちん」

で、それが「人=廓の客=男」をあざける語?

で、「ナス」?

ありゃりゃ。そっちですかね、元は?

全然そんなことは思ってもいなかったけど、そうかあ、あり得るなあ。

このへんに、しとこうっと。

 

(2022、7、12)