ふと、思いました。
なぜ「ナス(茄子)」は、
「ボケナス」
とか
「おたんこなす」
とかの「悪口」に使われるのか?「おたんこナース」って漫画があったな。
「ボケニンジン」「ボケ大根」「ボケキュウリ」「ボケトマト」「ボケピーマン」
なんて言いませんよね。あ、まあでも、
「大根役者」「話がピーマン」「にんじん(赤毛=フランスだけど))」
など、「悪口」に「野菜」が使われることもあるか。「話がピーマン」は死語だな。
でも「おたんこなす」の、
「おたんこ」
って、何さ?
ということで『精選版日本国語大辞典』を引くと、「おたんこなす」と共に、
「おたんちん」
という言葉が載っていました。聞いたことはありけど、これも死語ですねえ。
*「おたんちん」=人をあざける語。のろま。まぬけ。特に寛政・享和年間(1789年~1804年頃)江戸新吉原では、いやな客をさしていった。おたんこなす」
ええ!
もとは「廓(くるわ)言葉」だったのか!
まさか・・・その、「お」は丁寧語だから外すと、
「たんちん」
で、それが「人=廓の客=男」をあざける語?
で、「ナス」?
ありゃりゃ。そっちですかね、元は?
全然そんなことは思ってもいなかったけど、そうかあ、あり得るなあ。
このへんに、しとこうっと。
(2022、7、12)


