先日、ある新聞記事で、日本の男子ゴルフトーナメント初日の記事を見ていたら、写真のキャプションに、
「首位につけた」
とあったのが目に留まりました。普通、
「〜につける」
というのは、
「2位以下に使う」
のではないでしょうか?それと、「2位以下」でも、
「最下位につけた」
とは言わないですよね?「最下位」は、
「沈む」「あえぐ」「甘んじる」「出遅れる」
かなあ。でも「沈む」「甘んじる」は「最終結果」で、
「トーナメント初日には使わない」
ですよね。
実はこの日「首位(トーナメントリーダー)」は「もう一人いた」ので、
「その、もう一人の首位の人につけた」
のなら、少しわかりますが、でも、その場合の正しい表現は、
「首位に並んだ」
でしょうねえ。
(2022、6、16)



(追記)
最初に、
「先日、ある新聞記事で、日本の男子ゴルフトーナメント初日の記事」
と「匿名」にしたのは、「名誉を守るため」ではなく、
「その記事を一時的に紛失したから」
で、記憶だけで書いていたからでした。その記事のコピーが出て来ました。
6月10日付「読売新聞」で、
「ASO飯塚チャレンジ第1日」
でした。「宮里初日首位」の見出しで、「宮里優作選手」の写真のキャプションが、
「初日、首位につけた宮里」
だったのです。
「首位に立った」
でいいんじゃないの?
たしかに「池村寛世選手」と共に「―9」で首位なんですけど、
「首位に並んで」
でもいいか。
同じ「読売新聞」の同じ日の女子のトーナメント「宮里藍サントリーレディースオープン第1日」は、「西村優菜選手」が「―7」で首位。見出しは、
「西村『65』首位発進」
で、写真のキャプションは、
「7アンダーで首位発進した西村」
です。実はこちらも「林菜乃子選手」も「首位」に並んでいましたが、「西村選手」にスポットを当てて「首位発進」。なんで「宮里優作選手」は、
「首位につけた」
だったのでしょうかね?
また、自分の原稿を検索していて驚いたのは、「2018年12月3日」に書いた、
「平成ことば事情7016首位につけて」
で、おんなじことを書いていたのです、もう4年前に。その際は「ゴルフ」ではなく、
「スキージャンプ男子」
のワールドカップ第5戦で、
「小林陵侑選手」
でした。
(2022、7