2020年10月7日の「ミヤネ屋」の放送で、
「新武器」
という言葉が出て来て違和感がありました。普通は、
「新兵器」
と言いませんか?そもそも、
「武器と兵器の違い」
は何なのか?考えました。
「武器」は、主に「小型の兵器」。「手に持って戦うための道具」というイメージがあります。ナイフとか拳銃とか。ライフルも「武器」ですね。ヌンチャクも武器でしょう。
でも、手に持って戦うわけではない「弾道ミサイル」は「武器」ではなく、「兵器」と呼んだほうが良いでしょう。「新」のあとの語呂も「兵器」のほうが落ち着きますね。
一方「兵器」は「大型の武器」ということになりますが、言葉の意味の広さで言えば、
「『兵器』の中に『武器』が含まれる」
という感じでしょうか。
また、英単語で考えてみると
「weapon」と「arms」の違い
のようなものですかね?「ジーニアス英和辞典」を引いてみたところ、
*「weapon」=武器、兵器。凶器
「a nuclear weapon」核兵器
「weapons of mass destruction」大量破壊兵器
*「arms」=(軍隊用の)武器、兵器
「small arms」携帯用武器(小銃・ピストルなど)
「nuclear arms」核兵器
「the arms dealer」武器商人
両方の訳に「武器」も「兵器」も出てきてしまっています。うーん、違いが分かりません。
「arm」は「武装する」という「動詞」にもなるけど、「weapon」は「動詞」にならないんだよな。
ネット検索したら、まさにこの問題に答えているサイトがありました!
https://eitangotsukaiwake.suntomi.com/index.php?weapon%2C%20arms
それによると、
*「weapon」=凶器一般
~喧嘩で使う棒や石・ナイフなど、凶器として他の人に外傷を負わせることができる物から兵器まで、幅広く指す言葉。
*「arms」=軍隊が使う武器・兵器
~武器や兵器など、特に他人に外傷を負わせることを目的に作られたものを指す。従って、棒や石、ガラスビンの欠片などはarmsに入らない。
なるほど「arms」は「army(軍隊)」のものだということか。「武器商人(the arms dealer)」が「arms」である理由が分かりました。「weapon」は「幅が広い」ということもわかりました。そうすると、
「兵器」=「arms」
だけれども、
「武器」=「arms」「weapon」
両方使えるということかな。


