8つの不思議なお話を集めた短編集。
なんか「ドイツっぽい感じ」(=「グリム童話」的な感じ。でも「グリム」って「ドイツ」だっけ?)がする気がする。
小川さんの本はこれまで「博士が愛した数式」は読んだけど、それ以外、あまり読んでないが、これは高校生の娘が、
「国語の教科書に載っていて、めっちゃすごいと思った。おもしろい!」
と絶賛していた、
「バックストローク」
という作品が入っているので、本屋さんで買って来て、「バックッストローク」だけでなく他の作品も読んでみた。
「バックストローク」は不思議な世界を描いていて、高校生にとっては、めちゃくちゃ化学反応を起こすのかもしれない。私が高校生の時に「安部公房」の作品に化学反応を起こしたような感じがした。
「バックストローク」以外の、
「飛行機で眠るのは難しい」「中国野菜の育て方」「まぶた」「お料理教室」「匂いの収集」「詩人の卵巣」「リウンデンバウム通りの双子」
という7つの作品も、それぞれ不思議な感触と記憶を残したが、私は最初の、
「飛行機で眠るのは難しい」
が面白かった。
解説の堀江敏幸さんによると、小川さんの子の作品群は全て「死の臭いがする」のだそうだ。確かに。
表紙の七戸優さんによるカバー装画も、印象的である。
(2022、5、23読了)


