フェイスブックで見かけた言葉、
「誰得(だれとく)」
たぶんこれは、
「そんなことをして一体誰が得をするの?誰も得をしないじゃない!」
という「非難の言葉」だと思われます。
グーグル検索では(5月23日)、
「誰得」=735万件
も出て来ました。ウェブ上の辞書「実用日本語表現辞典」では、
『「誰が得するんだよ」の略。そんなもの、いったい誰が得するのか、という意味合い。特定の話題や商品などについて、その存在を喜ぶ人、ありがたがる人などが想定できないような場合に用いられる表現。』
「ニコニコ大百科」では、
『ネット界隈で「誰得」という略語が流行するようになったのは、2005年に2ちゃんねる ニュース速報板に立てられた以下のスレでのやりとりがきっかけ。』
とありました。
もうすでに15年以上の歴史のある言葉だったんですね。使ったことないな。でも、まあ、意味は分かりますね。何でも略すんですね。それって誰得?あ、初めて使った!
『三省堂国語辞典・第八版』を引いたら…載っていました。すごいな「三国」。
【だれとく(誰得)】←誰が得をするんだよ。(俗)だれが<得をする/喜ぶ>のかわからない、目的不明の物事。(例)誰得商品。
『新明解国語辞典・第八版』『岩波国語辞典・第八版』『明鏡国語辞典・第三版』『新選国語辞典・第十版』『大辞林・第四版』には載っていませんでした。
「ミヤネ屋」の若い女性ADに「『誰得』って言葉、使う?」
と聞いたところ、
「使います!『それって誰得なん?』とか。『俺得』『私得』とかも使います。」
とのこと。もう一人の若い女性ADも、
「使います」
と。また若い男性ディレクターも、
「使います。普通に使いますよ。俗語ですけどね。」
と話していました。若者は使うようです。私なんかにとって「誰得」は、
「何それ?」
って感じですけどね。「得」か「損」かだけで話をしてもなあ。


