「スタグフレーション」とは、「給料は上がらないのに物価が上がる」という状態。サイアクだ。
小学生高学年だった1970年代前半から中盤にかけての「石油ショック」の時期に、インフレは子どものお小遣いにも襲いかかって来た。そして、親の給料も私のお小遣いも上がらない。つまり「インプット」が少なく、「アウトプット」が大きくなる状態。
将来大きくなったら経企庁長官になって「スタグフレーション」をやっつける方法を考えるんだ!と思った。でもそのための「経済学」を学ぶには「数学」が必須だと知り、数学が苦手な私は「政治経済学部」の「経済学科」ではなく「政治学科」を選んだのでした。でも「政治」も好きではないことが分かった。
ということで「スタグフレーション」という言葉には、「約半世紀の思い入れ」がある。
そしてこの本の著者は、長年「ミヤネ屋」でお世話になった森永卓郎さんの息子さん。まあ、立派になられて…会ったことはないけど。ということで買って読んでみることに。
帯には「モノの値段だけが上がる!輸入依存のツケで賃金が上がらない!」「『安ければいい』コスパ重視が招いた悲劇」と記されてあった。ま、そういうことが書かれています。
この本は、「2月24日」ロシアの「ウクライナ侵攻」の「前」に書かれていますが、「侵攻」を予測し、その後の「原油価格の高騰」まで予測しています。冷静に分析していると言えるでしょう。
そうすると「ウクライナ侵攻」が終わり「コロナ」の影響が終わりを告げた後の「世界経済」は復興するだろうが、果たして「日本経済」はどうなのか?ということに関しては“暗い見通し”が・・・ここからは「政治の力」の出番なのですが…。
(2022、5、12読了)


