4月17日のネット記事で、海外サッカーのニュースを見ていました。16日に行われたイングランド・プレミアリーグ、現在7位の「マンチェスター・ユナイテッド」と、最下位の「ノリッジ」の試合です。その中に、
「立ち上がり、マンチェスター・Uは、最終ライン裏を突かれたプッキに決定機を許してしまうも、ここはタイミングよく飛び出したGKデ・ヘアが一対一でストップ」
とありました。この、
「裏を突かれたプッキに決定機を許してしまう」
という文章もおかしくて、正しくは、
「裏を突いたプッキに」
か、もしくは、
「裏を突かれ、プッキに」
ですよね。でもそれより気になるのはこの、
「決定機を許してしまい」
です。そもそも、スポーツ記事には、
「~も」
という「逆接表現」が、とてもたくさん出て来ますが、好きではありません。
「~したが」
でいいじゃないですか。
ま、それはさておき、
「“先制点”を許してしまう」
なら分かりますが、
「“決定機”を許してしまう」
はおかしくないですか?結局、
「失点しなかった」
んですよね。なーんか、納得のいかない表現だよなあ。
グーグル検索では(5月5日)、
「決定機を許してしまう」=1万6800件
結構ありますが、大体「許してしまう」と言っておきながら、
「失点していない」
んですよね。これに対して実際に「失点している」ケースは、
「先制点を許してしまう」=83万9000件
と、1ケタ違います。さらに、
「決勝点を許してしまう」=9440件
これは少ないか。
ということは、私の想像ですが、元々は「先制点」に特化して、
「先制点を許してしまう」
という形で使われていた、
「~を許してしまう」
という成句が、最近、拡大されて「決定機」という言葉にも使われているのではないか?
そして「決定機」を「許した」ら、普通は、
「点が入る(失点する)」
わけです。だから「決定機」と言うんですから。
でも「決定」したなら、それ(ゴール)を書けばいいけれど、「決定機」と「機」を付けるということは、
「外した」「決まらなかった」
ことが、容易に想像つきますよね。
スポーツの記事は、まるでリアルタイムに行われているかのように、ドキドキハラハラさせる、つまり、
「疑似生体験」
をさせる原稿を求められるので、こういった「ストレートではない」、ちょっとひねった表現が生まれてくるのではないでしょうか?でも、それって、
「わかりにくい」
です。どうせ、結果は分かっているんだから、ストレートに書いた方がいいと思いますよ、読者のためにも。


