「2018年」に書いた「平成ことば事情6698利子か?利息か?」の続編です。
また「利息」という言葉が出て来ました。そこでまた、
「『利子』と『利息』の違いは、どうだっけ?」
と思ってしまいました。改めて国語辞典を引いてみても、
「『利子』と『利息』は『同じ意味』」
でした。しかも「和英辞典」を引いたら、「利子」も「利息」も英語では、
「interest」
なんです!知ってましたか?大変興味深い。「interesting」!
あ、「利子」と言えば「貨幣論」。
*「利子・貨幣論」(ジョン・ロック)
(Some Consideration of the consequences of the lowering of
interest,and raising the value of money)
*「雇用・利子および貨幣の一般理論」(ケインズ)
(The General Theory of Employment,Interest,and Money)
完全に忘れていましたが、英文で「interest」が出て来て、あの訳語は、
「利子」
ですよね!これは、どっちの意味なんだろう?「経営者」の立場だから、
「貸し付けた側が取るほうのお金」
ですよね。それが「利子」か。「利子」が生まれるということは、「金貸し」を認めるということなので、
「プロテスタント」
ですね。カトリックは、
「金を貸して利子(利息)を取ることを禁じていた」
のですから。それに「プロテスト(抗議・抵抗)」したのがカルビン、ルターの「プロテスタント」ですよね。この辺りにもつながりそうですね。「宗教改革」と「資本主義」は、ここからもう関連しているのですね。
まあしかし一般的には、
「借りた場合に支払うものを『利子』
貸した場合に受け取るものを『利息』と使い分ける」
ことがあるのではないでしょうか。
「10万円貸してくれたら、『利子』を付けて返すよ」
…なんてことを言いますよね。え?言わない?
「住宅ローン」(借りているお金)に付く金利分=「利子」
「銀行や、ゆうちょ銀行に預けているお金」に付く=「利息」
という具合。
しかし「国税庁」のHPには、課税対象として、
「利子所得」
というのがあります。これも「貸す側」の話か。
自分の持っている「銀行の預金通帳」、2行(2銀行)分を見てみたら、両行とも印字されていたのは、
「利息」
という文字でした。これは「預けている側」ね。


