後輩の元アナウンサーO君から、
「塩味」
の読み方について質問を受けました。これは普通は、
「シオアジ」
あるいは、
「シオミ」
だと思っていましたが最近、
「エンミ」
という言い方を耳にするようになりましたが、どれが正しいのでしょうか?と。
私自身は、あまり「エンミ」という言葉は耳にしていませんでしたが、それは気にしていなかっただけでしょうね。
この話を聞いた直後の3月17日にバラエティー番組を見ていたら、こんなシーンがありました。「桜餅の塩漬けの桜の葉っぱの味」の「塩味」の読み方は、
「シオアジ」?「シオミ」?「エンミ」?
という「かまいたち」の浜家さんの発言です。正にこの話だ!
これに対して、「千鳥」のノブさんは、一言、
「腹立つな」
と言っていました。
ちなみに国語辞典を引くと、「エンミ」を載せている国語辞典も、複数あります。
「読み分け・使い分け」や「意味の違い」はあるのでしょうかね?
私が考えるに、この「み」ですが、「味」と書くか、平仮名で「み」と書くかの違いがあると思います。つまり表記は、
「塩味」と「塩み」
があると。そして、
「塩味」=シオアジ、エンミ
「塩み」=シオミ
ではないか。「味」の前には「名詞」が来て、
「〇〇のあじ」
という意味になり、一方の「み」の前には「形容詞の語幹」(例えば「甘み」「辛み」「うまみ」)が来て、また「み」は「さ」にも置き換えられる(「甘さ」「辛さ」「うまさ」)のではないでしょうか。
「塩み」は「塩からい」の語幹「塩から」から「から」を省略したものではないか?と考えましたが、いかがでしょうか?
(2022、5、6)


