実はこれ、
「2015年10月23日」
に書いたのですが、当時「平成ことば事情5880~5889」の間に入れたつもりが、
「588」
までしか記されてなくて「行方不明」になっていたものが、たまたま「ロシアのウクライナ侵攻」によって、7年ぶりに発見されましたので載せますね。
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2015年10月23日の「ミヤネ屋」で、ロシアのプーチン大統領を特集した際に、ウクライナのヤヌコビッチ元大統領が、「親EU」から「親ロシア」に変わったというナレーション原稿がありました。その際に、ナレーター松尾さんから、
「『親ロシア政権』『親EU政権』の『親』のアクセントは?どっちですか?」
【1】「シ/ンロシアセ\イケン」
【2】「シ\ン・ロ/シアセ\イケン」
と質問を受けました。そこで、こう答えました。
○【2】「シ\ン・ロ/シアセ\イケン」
もし、【1】だと、「新」になってしまいます。
「シ\ン」
と読むことで「親」が強調されます。
「親」の対語(反対語)は「反」ですが、「反」も、
「ハ\ン」
と「頭高アクセント」です。
(2015、10、23)
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そして現在、ボロディミル・ゼレンスキー大統領となったウクライナに、2022年の2月24日からロシアは侵攻しているといった状況です。
いま「親ロシア」というと、
「ベラルーシ」
になるのでしょうね。
「ベラ=白い」
「ルーシ=ロシア」
だそうで、『広辞苑』には「ベラルーシの旧称」が、
「白(はく)ロシア」
と書いてあります。似たような言葉に、
「白系(はっけい)ロシア人」
がありますが、これは関係ありません。「白系ロシア人」は、
「1917年の十月革命後、国外に亡命しソビエト政権に反対のロシア人」
つまり、
「共産化(赤化)したロシア人ではない」
ことから「赤」の反対で「白」なわけで、「白ロシア」とは関係がないわけです。
でももし、
「1917年の十月革命後、国外に亡命しソビエト政権に反対の白ロシア人」
ならば、
「白系白ロシア人」
ということになるのでしょうか?ソビエト政権に賛成の「白ロシア人」は、
「赤系白ロシア人」?
よくわかりません。


