ラグビーの漫画を読んでいたら、
「シンビン」
という言葉が出て来ました。言葉というか「ルール」ですかね。
「重い反則をしたとき科せられる10分間の退場」
を指します。
「一旦退場しても、時間がたてばまた試合に戻れる」
というところが、サッカーや野球の「退場」とは違います。
「アイスホッケーの退場」=「ペナルティーボックス」
と似ていますね。今、調べたらアイスホッケーの場合は、反則の重さによって、
「2分~10分」
と、ペナルティーボックスの時間が違い、一番重いものは、
「残り時間全て」
というものですが、これは「サッカーや野球の退場と同じ」ですね。
話を「シンビン」に戻しましょう。この言葉が「国語辞典」に載っているのかどうか?
調べてみました。
『新選国語辞典・第十版』『三省堂国語辞典・第八版』
という、昨年末から今年にかけて出たばかりの辞書には、載っていませんでした。
『新明解国語辞典』『広辞苑』『明鏡国語辞典』『三省堂現代新国語辞典』『現代国語例解辞典』『精選版日本国語大辞典』『現代用語の基礎知識2022』
にも載っていませんでした。
しかし!
『岩波国語辞典・第八版』(2019)と『大辞林・第四版』(2019)
には載っていました!
*【岩波】「シンビン」=ラグビーで、危険な行為や反則を繰り返した選手を、十分間退場させること▽sin(=つみ)bin(=箱)
*【大辞林】「シンビン」=【シンは罪、ビンは置き場の意】一時的退出。ラグビーで、危険・不正なプレーあるいは反則などを行い、退場させるまでには至らない者を一定時間フィールド外へ退出させること。
とありました。
おや。待てよ。
この2冊が出た「2019年」と言えば、
「ラグビーワールドカップ」
が日本で開かれて、大変盛り上がった年じゃないですか!
もしかしたら、それを見越して、ラグビー用語を採用したのかもしれませんね!


