<2019年6月13日に書き始めました>
関西のグルメ御用達の雑誌『あまから手帖』の「2019年6月号」の特集が、
「鮨」
でした。
「寿司」
という表記のほうが一般的な気がしますが、「鮨」だったので、これは「文字」の観点からも「買い」だと思い、購入しました。
グーグル検索では(2019年6月13日)
「寿司」=1億9200万件
「鮨」 = 2840万件
「鮓」 = 146万件
「すし」= 4030万件
でした。分かりやすく“約分”すると、大体、
「寿司:鮨:鮓:すし」=「140:20:1:30」
ぐらいですかね。
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3年、ほったらかしになっていました。その間に「コロナ禍」が。お寿司屋さんも大変でしょう・・・。
その後調べたところでは、
「鮓」
は大阪の、
「押しずし」
でよく使われる文字だそうです。
「酢」
を使った「酢飯」に「魚」を載っけるから、
「鮓」
というのは、わかりやすいんですけどね。
とりあえず現在の使用状況、グーグル検索では(2022年3月17日)
「寿司」=1億4400万件
「鮨」 = 2260万件
「鮓」 = 122万件
「すし」= 2190万件
でした。3年前と比べてみると、
「寿司」=1億9200万件→1億4400万件(25%減)
「鮨」 = 2840万件→ 2260万件(20%減)
「鮓」 = 146万件→ 122万件(16%減)
「すし」= 4030万件→ 2190万件(46%減)
なんということでしょう!
全ての表記が、3年前に比べて減っている!
漢字表記は16~25%減り、平仮名表記の「すし」は46%も減っているのです。
普通は増えるのではないでしょうか?
これって、もしかしたら「すし店」が減っているということを反映しているのでしょうか?そうだとすれば、悲しいです・・・。
ちなみに「すし」の売り上げ自体は、テイクアウトなどもあって、増えているそうです。



(追記)
机の上を整理していたら、「2021年4月15日付」の「日本経済新聞」文化面のコピーが出て来ました。見出しは、
「垳(がけ)・鮓・・・方言漢字知ってる?」
というもので、
「地域に根差す 希少な読み マップ作成やサミット開催」
をしているという大学職員の「昼間(ひるま)良次(りょうじ)さん」という方が書いてらっしゃいます。それによると「すし」には、
「寿司・鮨・鮓」
の漢字表記があり、
『関西に「鮓」が多いとはかねて指摘されているが関東にわずかにある「鮓」はなぜなのか、全国300冊の電話帳を基に、すし店のうち店名に「鮓」の字を採用している店を調べた。埼玉県では調査当時779店のうち、草加市「亀鮓」と狭山市「貞鮓」の2店が該当した。亀鮓は残念ながら研究発表の前に廃業してしまったが、訪ねて聞くといずれも修業先が「鮓」を使っていたからでその理由は分からないとのこと。貞鮓は、のれんは「寿司」で電飾看板は「すし」「鮨」であるなど、表記の混在も興味深かった』
と記されていました。やっぱり「関西」には「鮓」が多いのか!
・・・この記事で読んで知ったのかもしれません
(2022、3、29)