8394「鮨・寿司・鮓」

2022 . 3 . 17

8394

 

<2019年6月13日に書き始めました>

関西のグルメ御用達の雑誌『あまから手帖』の「2019年6月号」の特集が、

「鮨」

でした。

「寿司」

という表記のほうが一般的な気がしますが、「鮨」だったので、これは「文字」の観点からも「買い」だと思い、購入しました。

グーグル検索では(2019年6月13日)

「寿司」=1億9200万件

「鮨」 =  2840万件

「鮓」 =   146万件

「すし」=  4030万件

でした。分かりやすく“約分”すると、大体、

「寿司:鮨:鮓:すし」=「140:20:1:30」

ぐらいですかね。

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3年、ほったらかしになっていました。その間に「コロナ禍」が。お寿司屋さんも大変でしょう・・・。

その後調べたところでは、

「鮓」

は大阪の、

「押しずし」

でよく使われる文字だそうです。

「酢」

を使った「酢飯」に「魚」を載っけるから、

「鮓」

というのは、わかりやすいんですけどね。

とりあえず現在の使用状況、グーグル検索では(2022年3月17日)

「寿司」=1億4400万件

「鮨」 =  2260万件

「鮓」 =   122万件

「すし」=  2190万件

でした。3年前と比べてみると、

「寿司」=1億9200万件→1億4400万件(25%減)

「鮨」 =  2840万件→  2260万件(20%減)

「鮓」 =   146万件→   122万件(16%減)

「すし」=  4030万件→  2190万件(46%減)

なんということでしょう!

全ての表記が、3年前に比べて減っている!

漢字表記は16~25%減り、平仮名表記の「すし」は46%も減っているのです。

普通は増えるのではないでしょうか?

これって、もしかしたら「すし店」が減っているということを反映しているのでしょうか?そうだとすれば、悲しいです・・・。

ちなみに「すし」の売り上げ自体は、テイクアウトなどもあって、増えているそうです。

 

(2022、3、17)

(追記)

机の上を整理していたら、「2021年4月15日付」の「日本経済新聞」文化面のコピーが出て来ました。見出しは、

「垳(がけ)・鮓・・・方言漢字知ってる?」

というもので、

「地域に根差す 希少な読み マップ作成やサミット開催」

をしているという大学職員の「昼間(ひるま)良次(りょうじ)さん」という方が書いてらっしゃいます。それによると「すし」には、

「寿司・鮨・鮓」

の漢字表記があり、

『関西に「鮓」が多いとはかねて指摘されているが関東にわずかにある「鮓」はなぜなのか、全国300冊の電話帳を基に、すし店のうち店名に「鮓」の字を採用している店を調べた。埼玉県では調査当時779店のうち、草加市「亀鮓」と狭山市「貞鮓」の2店が該当した。亀鮓は残念ながら研究発表の前に廃業してしまったが、訪ねて聞くといずれも修業先が「鮓」を使っていたからでその理由は分からないとのこと。貞鮓は、のれんは「寿司」で電飾看板は「すし」「鮨」であるなど、表記の混在も興味深かった』

と記されていました。やっぱり「関西」には「鮓」が多いのか!

・・・この記事で読んで知ったのかもしれません

(2022、3、29)