8388「%か?ポイントか?」

2022 . 3 . 11

8388

 

 

韓国大統領選挙で、

「尹錫悦(ユンソギョル)候補」と「李在明(イジェミン)候補」

の「得票率の差」は、なんとわずか、

「0、73」

でした。この数字の単位は、

「『%』か?『ポイント』か?」

これがたとえば、「5年前の大統領選挙」と比べるというような、

「異なる時期の選挙」

と比べての「得票率の差」を表す場合は、

「投票率や得票数が異なる」

わけですから当然、

「同じ『%』とは考えられない」

ので、

「ポイント」

を使いますが、今回は、

「同じ選挙での得票率の差」

なので、

「『%』でも『ポイント』でも良い」

のではないでしょうか?

ただ、基本的には、

「得票“率”と得票“率”の『差』」

には「ポイント」を使いますね。この日(3月10日)の「ミヤネ屋」で、宮根さんのスタジオ原稿は、

「わずか0、73%」

となっていて、VTR原稿でナレーターさんが読んだ原稿は、

「ポイント差は0、73」

フリップは、

「0、73ポイント」

画面左上に出るテロップ(「Bチャン」と言います)は、

  • 73ポイント差」
  • でした。また、「読売新聞」「毎日新聞」の夕刊は、
  • 「0、73ポイント」

でした。

『放送で気になる言葉2011』の52ページには、

「%=比率」「ポイント=差」

として、19816月に当時の総務庁の統計審議会が、

「百分率で表された二つ以上の統計比率について、相互の大きさの単純さを表す場合は、原則として『ポイント』を用いると決めている」

と書いてありました。

 

(2022、3、11)